シンスプリントとは、正式には”脛骨過労性骨膜炎”と言い、スネの内側に痛みが生じます。
特に学生スポーツの現場で多発し、聞いた事がある方も多いと思います。では、どの様な際に痛みが出るか。
1・走っている最中
2・走り終わった後
3・ジャンプの着地の際
4・安静にしていても痛い
脛骨(スネの骨)にはたくさんの筋肉が付着しています。厳密に言うと骨では無く、骨を覆っている”骨膜”に付着しています。
その、付着した筋肉が何らかの理由で過緊張を起こし、骨膜の付着部で炎症を起こしている状態を指します。
<筋肉の過緊張の一般的な考え方と治療法>
1・筋疲労……マッサージ・ストレッチ・テーピング・温熱療法・安静・運動メニューの再考
2・炎症……湿布・消炎鎮痛剤・アイシング・超音波・微弱電流・高周波など
3・柔軟性……ストレッチ・整体・運動指導・筋力トレーニングなど
<一般的に言われる原因>
1・筋疲労(使いすぎ)
2・偏平足(土踏まずが無い)
3.身体の使い方の悪さ
4・柔軟性の低下
5・筋力不足
6・回内足(靴の踵外側のすり減りで確認)
★当院での原因の考え方とアプローチ
他の疾患と同じです。基本的には肉体的ストレス・化学的ストレス・精神的ストレスによって”神経機能障害が発生し、その状態での活動が筋肉に負担をかけてしまい痛みが出てしまうと考えます。痛みが強い場合は一般的な炎症を抑える方法も併用しながら神経機能障害の改善をアクティベータメソッドで行います。痛みが無くなった状態がスタートだと思って下さい。
また、臨床的には肉体的ストレスよりも精神的ストレスが大きく影響している様に思います。中高生のクラブ活動においては、顧問にクラブを休むと言いにくい、休むと自分のポジションが取られる、他のメンバーに迷惑がかかる、勉強との両立が心配、先輩との関係がギクシャクしているなど様々な問題を抱えながらプレーしています。当然、家庭での問題が原因になることもあります。症状が続く時は一度生活環境を見直し親子で取り組むことが大切です。