毎日３０分は歩きましょう！老化防止の為にこの様な体操を日課にして下さい！健康番組や雑誌でも健康情報が溢れています。
しかし、本当にどこまで効果があるのでしょうか。ＴＶで紹介された体操をこなしていけば、一日中体操をする羽目になります。まず、筋力と言うのは歩いてさえいればそれなりに維持出来ます。無理な体操やトレーニングなどは必要ありません。
ウオーキングが大切なのは間違いありませんが、毎日行う必要などありません。週に２～３回歩ければ十分です。
臨床的にみても、来院される理由で多い腰痛や肩こり、膝痛などをお持ちの方で、日常的に運動をしているしていないとの差はありません。ウオーキングが意味が無い訳ではありませんが、症状の発生頻度や重さにはあまり関係が無いということです。
健康を過剰に意識するあまり、逆効果になっている方が多々みられます。筋肉（肉体）の神経の伝達（働き）を整え、いつでも使える状態にさえしておけば、動くのはいつでも構いません。歩きたい時に歩けばいいし、歩きたくなければ歩かなくてもいいのです。歩きたくなるのを待ちましょう。
最近は姿勢や美容目的で、ジムなどで筋力トレーニングに励む方も増えています。強いパワーを出す無酸素運動を頻繁におこなう方は、交感神経を緊張させ、結果的に活性酸素が体内に増えてしまい老化を早めてしまっている可能性があることも認識しなければなりません。芸能人やアスリートは自分の身体自体が商品なのである程度は仕方がないのですが、一般の方が真似をするのはよくありません。
健康は誰しもが手にしたい宝物です。健康への近道なんていうのはありません。地道に取り組むしかありません。だからこそ、もう少しリラックスした思考で、ゆったりとした生活を送ることが何よりも大切であるということをお伝えしたいと思います。