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慢性的な腰痛・肩こりを理解すること

★まず、来院される前に自分自身が本当に”痛み"から解放され、ストレスの無い生活を望んでいるか心に聞いて下さい。そのうえで、自分自身を変える決心がついた方は続けてお読みください。

 

痛みとはあなた自身の心や身体の状態を”痛み”というサインを使って教えてくれているものです。決して悪い物ではなく、人間が生きていく上で絶対に無くてはならないものであると認識してください。

 

もし、怪我をし出血しても痛みを感じなければどうなるか……想像がつくと思います。化膿し大変なことになります。急性の外傷などは即座に危険を回避することが必要です。

 

ぎっくり腰になった。これも同じです。使い方が悪かったのか?疲れが溜まっていたのか?冷えていたのか?色々考えると思います。これこそが”痛み”の最大の目的です。

 

しかし慢性的な痛みの場合は少し異なります。内臓疾患など病的な状態でも痛みが出ますので、病院での検査は必ず受ける必要があります。以下はそれらを除外した状態が前提でお話します。

 

 

★慢性痛を改善出来るのは”自分自身”である。すこしきつ言い方かもも分かりませんがこれは紛れもない事実です。決してマッサージやストレッチや整体、骨盤矯正や鍼などで治っているのではありません。痛み止めの薬や注射も同じです。症状を緩和している間に自分自身の治癒力で治しているのです。ですから治癒力の落ちている状態ではどんなアプローチをしても効果は有りません(一時的な緩和)。施術を受けたのに良くならない…。まさにこの状態です。

 

患者さんの痛みの申告だけの指標では、その時の状態により変化してしまいます。さらに、痛みだけの指標では主訴の痛みが無くなったら、別の場所に痛みを探してしまうという悪循環に陥ります。

 

 

ではどうすれば?

 

睡眠時間の確保と食生活の見直し、思考のチェンジです。これが出来なければ先には進めません。一気に変われなくても変わる努力は出来ます。

 

前のブログでも述べましたが、施術を受ける際に一番気を付けなければならないことは、余計な刺激を加えないことです。たくさん触ってもらわないと満足しない方もおられますが、それは治療ではなくリラクゼーションの範疇です。手術の際長い時間かけて欲しいでしょうか?歯の治療で関係ない歯まで触って欲しいでしょうか?それは無いと思います。

 

当院で行うアクティベータメソッドでは、独自の神経筋反射を利用した検査により問題個所を特定します。やみくもにアプローチはしません。症状が改善しメンテナンスで来院される方では、1カ所・2カ所のアプローチで終わる方もおられます。

しかしこれは検査の結果、触る必要がないからそうなるのであって、喜ばなければならないことです。

 

★最後にもう一つ。

 

痛みは自分自身に状態を知らせるだけでなく、家族・友人・知人などに自分の状態を知ってもらい、自分に注意を引きつける為にも使われることがあります。一人暮らしの高齢者の方などにしばしば見られます。ですから心底痛みから解放されたいとは思ってない場合もあります。

 

この様な場合は、まず何がそのようにさせているかを探ります。これは、特定の情報刺激を加えた状態で筋反射テスを行い判明します。さらに、そこで判明したストレス情報のかかった状態で治療を行い、ストレス情報と症状の結びつきを解消します。

 

これは、根本的にストレスを除去するのでは無く、ストレスによって引き起こされている症状と切り離す作業と考えて頂ければいいと思います。

 

 

病的な痛みでなければ取れない”痛み”は有りません。わたしとあなたの共同作業があれば必ず実現出来ると確信しています。