平昌オリンピック!日本人選手のメダルラッシュ!!おめでとうございます。
本番で力を発揮できた人とそうで無かった人がおられます。しかし、オリンピックという舞台に立つまでの血の滲む様な努力を想像すると、どの競技、どの選手にもとても感動させられます。
しかし、その中でもやはり”羽生結弦選手”です。普段の中性的な雰囲気から、競技が始まった瞬間の表情のチェンジには鳥肌が立つ程です。いわゆるギャップ萌えというやつですね。
彼のメンタルの強さは、怪我からの復活というドラマがあってか余計に注目されています。
インタビューでも答えていましたが、やはり恐怖心・逃避・緊張といった感情と常に隣り合わせであると言っています。怪我をした場合はメディカルケアを受け、トレーナーの下でリハビリを行っていますが、彼には幼少期からお世話になっているトレーナーの存在がしばしばクローズアップされます。
しかし、医者では無いトレーナーに心酔しているのでは無いか?洗脳されているのではないか?といった根拠の無い情報まで飛び交っています。そのトレーナーには特にメンタルのケアをお願いしているといった情報が元にです。
心理学の専門家やメンタルトレーニングの専門家から言わせれば賛否両論はあるでしょうが、そのトレーナーの下で成長し結果を残してきたという事実は紛れもない”真実”です。これがいわゆる”成功体験”の学習です。長い年月をかけ作り上げてきたものであり変えることは出来ません。
こうすればこうなるといった方程式は当てはまりません。育ってきた生活環境、家庭環境、友人、コーチなどの出会い。皆異なります。そこを尊重したうえでの信頼関係ほど強いものは無いでしょう。
特に、トップレベルのアスリートの場合、技術レベルが肉薄してきます。ここで差が生まれるのが”メンタルの強さ”でしょう。一般のアスリートの場合はなかなかここまでの僅差の戦いは経験しません。0.01秒の戦いです。
ここまでのお話のポイントは”成功体験の学習”です。
これは普段の生活の中でも当てはまります。腰を痛めていたが歩ける様になった、膝が痛かったけど階段を手すりを使わないで降りられた、などです。この成功体験を繰り返すことで脳が学習します。
痛いから安静にする、痛くなったら嫌だから歩かない、中腰はぎっくり腰になるからしないでは先には進めません。成功体験と失敗体験を繰り返しながら徐々に良い方向に進むのです。
施術家の仕事は痛みを治すことではありません。傷の治療は本人にしか出来ません。しかし、人間本来備わっている”自然治癒力”を最大限に引き出し”治れる環境”を作ります。そして先ほどの成功体験の積み重ねをすることで学習するのです。