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過外転症候群

手や腕の痺れでは脳の問題や頸椎の問題を心配する方も多いかと思いますが、実は圧倒的にそれ以外(筋肉・筋膜)の方が多いのです。もちろん病院での検査も必要です。ここでは、小胸筋という胸の深部に位置する筋肉の影響で症状が現れる場合の説明です。

 

小胸筋とは、大胸筋というボリュームのある筋肉の下にあり、肋骨と肩甲骨を繋いでいます。その小胸筋が何らかの原因で過緊張を起こし、その下を走行している鎖骨下動脈や腕にかけての神経を圧迫すると手の痺れや痛みなどが生じます。

 

検査として腕を横に90度以上に挙げ、肘を90度に曲げ3分間保持します。3分以内に手や腕に症状が現れれば陽性になります。では原因として考えられるのは何でしょうか?

 

 

1・デスクワークなどの同一姿勢の過剰

 

2・肩甲骨との動きのアンバランス

 

3・ストレス(自律神経系、メンタル系、薬剤摂取による化学的ストレス)による神経機能異常

 

 

などが考えられます。治療としては、軽い一過性の場合は胸の圧迫部位を軽くマッサージしたり、温めても改善します。

しかし、上で述べた様に、ストレスによる影響が大きい場合は治療を積極的に試みる方が良いでしょう。

 

手の痺れの原因は様々あります。病院の検査で脳や血管などの内科的疾患の可能性が除外されれば治療をスタート出来ます。

頸椎の問題、筋肉の問題、神経の問題、ストレスの問題に対処出来ますのでご相談ください。