体幹トレーニング(インナーマッスルトレーニング)と聞いてどこの筋肉を鍛えるイメージでしょうか?
良く耳にするのは※腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)や多裂筋、腹横筋,骨盤底筋群などでしょうか。確かにこれらの筋肉は体幹の安
定性には欠かせない部分に違いありません。
※厳密にはインナーマッスルではありません
では目的は?
簡単に言うと、四肢(手足)をリラックスして動かせる様にする準備です。体幹トレーニングが目的であってはいけません。
膝や股関節、肩関節を力まない状態で動かせることが出来れば運動障害の予防にもなります。
しかし、スポーツ活動中では言うまでもなく日常でも瞬時にバランスを取る際に必要なのは体幹の筋肉だけではなく外の大き
な筋肉の働きも必要になります。その中でも臀部(お尻)の筋肉はとても大切で、臀部の筋力低下が将来的な運動障害をもた
らす大きな原因になっているという研究もあります。
体幹の筋肉と外の大きな筋肉を同時進行で鍛えることが大切です。そして目的をしっかり認識することです。
・体幹トレーニングは大きな筋肉を鍛える為の準備である
※外の大きな筋肉を鍛える際、同時にインナーも強化されるので単独の体幹トレーニングは必要ないという理論もある
・基礎代謝の向上は低い
・痩せることには向いていない
・姿勢が良くなる訳ではない
・トレーニングの際、手足は出来るだけリラックスさせる
・スポーツをしている場合はアウターマッスルの強化は必須(瞬発的な動作に対応)
・体幹を車で言うとシャフト、筋肉をエンジンとすればシャフトだけ強くしてもエンジンが非力であれば寸胴な体形になる
以上のことを踏まえ、怪我の予防が目的なのか、運動のパフォーマンスアップが目的なのか、ダイエットが目的なのかを整理
したうえで目的にあった正しいトレーニングに取り組んで下さい。