上位交差症候群とは簡単に言うと”猫背”の状態を表します。
胸から上の部分で、身体の前後面の筋肉の緊張がクロスすることで首が前に出た状態になります。
<硬い筋肉>
・上背部(後面)
・胸(前面)
・首の後ろ(後面)
<緩い筋肉>
・背中(後面)
・首の前(前面)
筋肉には相反作用と言うものがあります。例えば力こぶを作っている際、その後ろの二の腕部分は筋肉が緩んだ状態になっています。主導筋(力を出している筋肉)と拮抗筋(主導筋の反対の作用をする筋肉)が必ずペアで動くことでスムーズな身体活動が行われています。
ではこれらの状態を改善するにはどうすればいいのかというと、まずは筋肉の緊張をコントロールしている神経の働きを調整することが必要になります。そのうえで、セルフケアとして筋力トレーニングをしていくことが望ましいでしょう。
<トレーニング方法>
①仰向けに寝た状態を作ります。
②顎を引くと同時に後頭部で床を押します。
※肩がいからない様にしましょう!
③これを10回程度繰り返します。3セットは行って下さい。
上位交差症候群(猫背)は不良姿勢だけが原因で起こっているとは限りません。内臓の機能低下やメンタルの問題など複雑な要素が絡んでいます。専門的にチェックした上で、必要なセルフケアを行うことが改善の最短距離になります。