ストレートバックとはその名の通り”真っ直ぐな背中”です。医学的には脊柱の生理的湾曲が失われた状態を指します。良く言われる背骨のS字カーブの減少です。
ストレートネックという言葉は一般的に広く知られるようになってきましたが、ストレートバックという言葉はあまり馴染みが無いかもしれません。一見背中が伸びていて綺麗な姿勢に見えるのですが、実際は肩や腰の筋肉に大きな負担がかかります。立った状態で前屈をし、背中の丸みを観察してもらって下さい。滑らかなカーブが部分的に消失しているところがストレートバックになっています。
これは、長時間のデスクワークで同一姿勢が続く中、少しでも姿勢を良くしようと過剰に背中に緊張が出ている場合に多く発症します。剣道やバレエなどの姿勢が重視される様なスポーツでも同じことが言えます。
肩こりや腰痛、息が大きく吸えないなどの症状が主にみられ、その状態が長く続くと自律神経失調症の様な症状が出てくることもしばしば起こります。
症状がさほど強くなければセルフケアを試してみましょう。腕を高くバンザイの状態にして上半身を横に倒す、ひねるといった動作を行います。日常で腕を高く挙げる動作はあまりありませんので意識して動かしてみましょう。
既に肩こりや腰痛など症状が慢性的に出ている場合は、原因を追究する為、受診されることをオススメします。