ゲートコントロール理論???なんじゃそりゃ!ですね。
一番分かりやすい例が、痛いところを無意識にさすっている→自然と楽になることがあるといったものです。誰しもが経験し
たことがあるでしょう。ではなぜ撫でてるだけでその様な現象が起こるのでしょうか?
それを説明しているのが”ゲートコントロール理論”です。
専門用語を使ってしまうと分かりにくいので、出来るだけ使わずに説明します。
例えば腰が痛いとします。
腰の痛み情報が脊髄(痛みをコントロールするゲート)を通して脳に送ります。そしてその情報が脳に来て初めて痛みとして
認識するのです。痛みを脳に伝える為に脊髄のゲートは開きます。
では、ここで腰を擦ってみます。
腰の痛みが少し楽に感じることが多々あります。
これは、痛みを伝える神経よりも太い神経(触覚)を刺激することで、脊髄で痛み(細い神経)が脳に伝わるのをシャットア
ウトしていると考えられており、痛み(細い神経)より触覚(太い神経)を優先的に脳が感じているということになります。
実は、マッサージや鍼はこの効果を利用したものであるとも言われています。
しかし痛みを抑える対症療法としては有効性が高いのですが、痛みの発生原因が除去されている訳では無いのです。
急性痛には対症療法によるアプローチでも良いですが、慢性痛には対症療法では限界があります。
痛みを抑えることと、原因を除去するということを分けて考える必要があるでしょう。