ざっくり言うと、3カ月以上続く痛みは”慢性痛”となります。
急性的な怪我であれば、おおむね3ヵ月以内で傷は回復します。
今回のお話は”進歩の無い慢性痛分野”
特に現代病と言われる肩こりや腰痛は、医療の発展の恩恵を受けることなく増え続けている。
街の整骨院や整形外科リハビリでは毎朝順番待ちの列が出来、患者さんは日課の様に通院している。
そして、何年も同じ症状で通院している方も少なくないでしょう。
そこで主に行われているのは、運動療法・マッサージ・ストレッチ・電気治療・牽引といったところでしょう。
健康保険を使えば、高齢者であれば数百円の自己負担でリハビリが受けられます。
とはいえ、残りの9割~7割は国民の税金から病院に支払われていることも忘れないでください。
話を元に戻し、慢性痛の研究がされていない訳では無いのです。痛みのメカニズムや改善法はどんどんアップデートされてい
ます。問題はそれを患者さんが享受できていないことなのです。
健康保険を使うことによって治療の選択が制限されており、先に述べた主なリハビリメニューはなんと30年以上変わってい
ないのです。牽引治療は欧米では効果が期待出来ないと、随分前から行われていません。
せっかくの研究が生かされていません。
頻繁に継続した通院を患者さんにしてもらうことは経営上は理にかなっています。
しかし、リハビリを受けた後の数日は楽だ以上の結果は望めません。
もしも治ったという方がいれば、それはリハビリのおかげではなくあなたの自然治癒力のおかげです。
長い人生において、リハビリを日課にするのか、自費診療であっても痛みから解放され、通院以外の自由な時間を謳歌する為
に投資するのかは、あなた自身がする大きな選択です。
決して健康保険で行う治療だけが選択肢であると思わないでください。