股関節脊柱症候群はヒップスパインシンドロームと言います。
どういう意味か簡単に言うと、股関節の状態と背骨の状態は互いに密接に関係しているということです。
腰が悪いと思っていたら股関節が悪かった、股関節が悪いと思っていたら腰が悪かった、股関節も腰も両方悪かった。
整形外科でレントゲンを撮る場合にもこの関係性は重要視されます。
しかし、整形外科で主に診ているのは骨に異常が無いかという解剖学的所見です。
仮に、骨(関節)に問題が無ければ異常なしで終わります。
もちろん骨に異常が無いという情報は大きなものですが、そのようは状態に移行する前段階の機能的異常は見落とされたまま
になってしまい、予防という観点から見ると大きな問題…。さらに、機能的異常は寝ている状態ではなく立位(重力下)で現
れ、関節に問題ないのに動き方がおかしいというのが臨床上非常に大切な指標になってきます。
腰が痛いから腰だけを診る、股関節が悪いから股関節だけ診る、解剖学的問題でしか身体の状態を把握出来ない、これらに当
てはまる先生のところに通院している場合は転院をおすすめします。