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グロインペイン症候群

グロインペイン症候群。

 

聞きなれない病名ですが、鼠径部周囲に複雑な要因によって引き起こされる痛みや炎症のことをいいます。

 

サッカーやバスケットボールの様な急激な方向転換の多いスポーツで多発します。

 

痛みや炎症といったものは結果であり原因ではありませんが、症状自体は一定期間の安静が保てれば軽快することがほとんどです。しかし原因を取り除かない限り再発の可能性は大きいでしょう。日常生活に支障が出るほど痛みが強い場合は、鑑別診断が必要になりますので、まづは病院を受診しましょう。

 

では、原因は何なのか?

 

偏った過度なトレーニング、疲労などからくる筋緊張、他部位の不具合(過去の捻挫など)の補正によるストレスなどがあげられます。実際には過去に足首を捻挫をした、慢性的に腰痛があるといった股関節や鼠径部から離れた部位に問題があり、常にメカニカルストレスにさらされている方が多いです。

 

対処としては、第一に安静で、並行して全身のメカニカルストレスなど原因を除去するために受診をお勧めします。痛みや炎症に対しては消炎鎮痛剤の内服や湿布、アイシングなども利用して頂いても構いません。

 

慢性化してしまうと、数カ月以上こじらせる場合もあるので注意してください。